Pokémon UNITEは無課金でどこまで戦えるか。持ち物強化の「もちもの強化キット」を計算しました

祭壇に置かれた小さな光る結晶アイテムの背後に、無数の結晶とコインが積み重なった巨大なピラミッドが幻想的な空に浮かび上がっているイメージイラスト

対戦もポケモンの解放も無料ですが、持ち物を強化する「もちもの強化キット」だけは別です。グレード30まで1個2,587個、3個フル強化で7,761個という必要数と、無課金での入手ペース、実際の課金額を計算しました。

「Pokémon UNITE」は5対5でゴールへの得点を競うチーム対戦ゲームです。基本的なルールやNintendo Switch版とのクロスプレイ、年齢区分などは紹介ページにまとめているので、ここでは重複を避けます。App Storeの評価は4.5、評価件数は19万件を超えています(2026年8月17日時点)。

紹介ページにも書いたとおり、対戦そのものは無料で、使えるポケモンもゲーム内通貨で増やせます。課金の対象は見た目を変える「ホロウェア」と、戦闘中に持たせる道具(もちもの)の強化のふたつです。このうち見た目の課金はどのゲームにもある分かりやすい話ですが、もちものの強化は「時間をかければ埋まる差」として軽く流されがちです。実際に必要な数を調べると、時間だけでは片づかない規模になっていました。

無料なのは対戦とポケモンの解放。有料なのは見た目と持ち物の強化

使えるポケモンを増やすのに使う「エオスコイン」は対戦をこなせば貯まる無料通貨です。一方、もちものを持たせること自体は無料でも、その効果を強化するには「もちもの強化キット」という別のアイテムが必要になります。このキットをどれだけ集められるかが、この記事のテーマです。

もちもの1個をグレード30にするのに、キットが2,587個要ります

もちものにはグレード(レベル)があり、キットを消費して1つずつ上げていきます。攻略サイトの集計によると、グレードを上げるのに必要なキットの累計は次のとおりです。

グレード累計必要数
1→1082個
1→20567個
1→302,587個

この数字はゲームウィズポケモンユナイト Wiki*のグレード別内訳(1グレードごとの必要数を積み上げた合計)が一致しており、英語圏の攻略メディアGfinityの集計とも同じ数字です。1体のポケモンには3個までもちものを持たせられるので、3個すべてをグレード30まで強化すると7,761個必要という計算になります。

無課金でも手に入りますが、ジェムだけは無課金で一切手に入りません

もちもの強化キットは、ショップで「エオスチケット10枚」と交換して買えます。エオスチケットが足りないときはジェムでも代わりに購入でき、それ以外にミッション報酬やバトルパスの無料枠、トレーナーレベルアップ報酬、そして対戦後に貯まる「エナジー」を使ったガチャ(エナジーリワード)でも手に入ります。つまりキット自体は無課金でも入手経路があり、ジェムを使わないと1個も増やせないわけではありません。

一方でジェムそのものの入手方法は事情が違います。攻略サイトの解説でも、ジェムを入手する方法は購入以外にないと明記されていて、エナジーリワードのガチャにもバトルパスにもミッション報酬にもジェムそのものは出てきません(後述のUNITEメンバーシップのような月額課金の特典として届く経路はありますが、これも課金の一種です)。無課金で埋められるのはあくまでキットの方で、ジェムは完全に課金専用の通貨です。この一点だけは、事前に思われているより厳密です。

無課金の供給ペースで計算すると

エナジーリワードは対戦で貯まる「エナジー」を100消費して1回引けるガチャで、キットが出る確率は19.2%、当たると10個もらえます。無課金でのエナジー獲得量は週1,400までという上限があるため、素の状態では週14回しか引けません。期待値で計算すると、1週間に得られるキットはおよそ27個です。

このペースだけで積み上げた場合の目安は次のとおりです。

目標必要数このペースでの期間
もちもの1個をグレード20567個約21週間(5ヶ月ほど)
もちもの1個をグレード302,587個約96週間(1年10ヶ月ほど)
1体分(3個)をグレード201,701個約63週間(1年3ヶ月ほど)
1体分(3個)をグレード307,761個約289週間(5年半ほど)

これはエナジーリワードという、対戦を続ける限り繰り返し得られる経路だけを使った試算です。トレーナーレベルの到達報酬やイベントミッション、季節ごとのバトルパスの無料枠でも追加のキットがもらえるので、実際にはこれより早く進みます。ただしそれらは上限のある一度きりの報酬か、シーズンごとに小分けで配られる報酬で、恒常的に積み上がる主軸はエナジーリワードです。1体を本気で仕上げようとすると、無課金では年単位の話になります。

グレード20が事実上の天井。20から先は伸びが薄い

もちもの固有の効果が変化するのはグレード1・10・20の3段階だけです。グレード21以降はキットを消費しても、効果自体は変わらず数値ステータスがわずかに上乗せされるだけになります。Gfinityの解説でも、グレード20を超えるアップグレードは「ソフトキャップ」と位置づけられていて、実質的な強さはグレード20でほぼ完成すると説明されています。

それでいて、グレード20から30まで上げるのに必要なキット数(2,020個)は、グレード1から20まで(567個)の3倍以上です。効果の伸びが薄いところに、必要数がいちばん重くのしかかる作りになっています。攻略サイトが「1個をグレード30にするより、複数のもちものをグレード20にそろえるほうが効率がよい」と口をそろえて勧めているのは、この配分のいびつさが理由です。

2025年12月、上限がグレード40まで伸びました

2025年12月4日のアップデートで、もちもののグレード上限が30から40に引き上げられました。グレード30から40まで新たに必要なキットは3,550個で、これはグレード1から30まで積み上げてきた量(2,587個)よりも多い数字です。しかもグレード30を超えた分は、ステータスの上昇幅がそれ以前の半分に減ります。グレード30まで届いたところで、さらに重いおかわりが追加された形です。

課金するといくらになるか

ジェムはショップでいくつかの個数のパックにまとめて購入する仕組みで、まとめ買いほど単価が下がります。2024年時点の価格表では、いちばん割安な7,100個パック(15,800円)で1個あたり約2.2円、いちばん小さい60個パック(160円)で約2.7円でした。ストアの価格は改定されることがあるため目安としてですが、この単価で計算すると次のようになります。

目標必要ジェム数概算金額
もちもの1個をグレード20567個約1,250〜1,550円
1体分(3個)をグレード201,701個約3,700〜4,600円
もちもの1個をグレード302,587個約5,700〜7,000円
1体分(3個)をグレード307,761個約1万7,000〜2万1,000円

なお月額1,150円の「UNITEメンバーシップ」に入ると、毎日30ジェムが届きます。1ヶ月続けるとおよそ900ジェムになり、1個あたりの単価は約1.3円とショップでの一括購入よりさらに下がります。時間を金で買うにしても、単発の課金より継続課金のほうが効率がよい設計です。

結論:進めなくはない、でも気づきにくい沼です

もちもの強化キットに、ジェムを使わないと手に入らないという意味での壁はありません。対戦を続けていれば無料でも着実に増えます。ただしグレード20をひとつ埋めるのに5ヶ月、対戦の主力になる1体を仕上げるのに1年以上という規模は、時間をかければ済む話として片づけるには重すぎます。しかも2025年末の上限引き上げで、グレード30が終着点ではなくなりました。

同じポケモンブランドの中で見ると、「Pokémon TCG Pocket」はパックからカードが出る仕組みそのものが誰の目にも分かりやすいガチャです。一方UNITEのもちもの強化は、キャラクターを育てるRPGのレベル上げのような見た目をしていて、課金の対象だと気づきにくい作りになっています。見た目とガチャらしさが薄い分だけ、必要な数を計算するまで実態が見えにくいという点が、このゲームの課金構造の特徴だと思います。

対戦をカジュアルに楽しむだけなら、もちもののグレードにこだわらなくても試合は成立します。ランクマッチで安定して勝ちを重ねたいなら、主力にする数体だけでもグレード20を目標に据え、無課金なら気長に、急ぐなら課金の使いどころとして計算に入れておくのがよさそうです。

Pokémon UNITEの紹介ページ

ゲームバイブル編集部

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