メメントモリは今から始めても楽しめる? 美術評価の高さと現在の運営状況
配信から4年目に入ったメメントモリを、これから始める人向けに整理しました。対人要素のバトルリーグは非同期形式で、育成の遅れがすぐ不利にはなりません。ガチャの天井や新規施策の実態、高く評価される楽曲とビジュアル、黒字を保つ運営状況まで、始める前に判断できる材料をまとめています。
メメントモリは2022年10月17日に配信が始まり、2026年9月時点で4年目に入っています。開発元はBank of Innovation、App Storeの評価は4.44(43,882件、2026年8月17日時点)、当サイトの総合ランキングでは61位に位置する作品です。
今から始めるとなると、対人戦で先行プレイヤーに差をつけられるのではないか、ストーリーが積み上がりすぎて追いつけないのではないか、と身構える人もいるはずです。ですがこの作品の対人要素は非同期形式で、育成の遅れがそのまま結果を左右する作りにはなっていません。今から始める人が向き合うべき壁は、対人戦でも操作の巧拙でもなく、この作品固有の設計、とりわけ音とビジュアル、それに伴うアプリ容量への向き不向きです。
どんなゲームか
魔女と呼ばれた少女たちを率いて、滅びた大地を取り戻していく放置RPGです。戦闘はフルオートで、プレイヤーが操作する場面はありません。
アプリの容量が放置ゲームとしては異例の3,371MBに達することや、公式がイヤホンの使用を勧めている理由、ストアの評価が同時期配信のタイトルと比べてどう位置づくかといった基本情報は、メメントモリの紹介ページにまとめています。この記事では、今から始めて追いつけるかという点と、評価の高い音楽・ビジュアル面、現在の運営状況に絞って書きます。
戦闘の仕組みだけ押さえておく
戦闘は編成したキャラクターが自動で進めるフルオート形式です。プレイヤーが操作するコマンドはなく、育成した編成の強さと装備・スキルの組み合わせが結果にそのまま反映されます。
ゲームを開いていない間も戦闘は進み、経験値やアイテムが自動で貯まっていく仕組みです。このため「今から始めて後発でも追いつけるか」という問いは、操作の巧拙ではなく、育成の進み方とガチャの巡り合わせの話になります。
後発でも追いつけるか
対人要素「バトルリーグ」は非同期
対人要素として用意されているのは「バトルリーグ」です。同じワールド内のプレイヤーとランキングを競う内容ですが、リアルタイムで戦う形式ではありません。あらかじめ登録しておいた守備編成に対し、挑戦する側が攻撃編成で挑む非同期のバトルです。
対戦相手は自分より上位のランキングにいるプレイヤー3人がランダムに提示され、その中から1人を選んで挑みます。挑戦できる回数は1日5回で、4:00にリセットされます。上位プレイヤー同士にはさらに発展した「レジェンドリーグ」も用意されています。
提示された3人の中から相手を選べる形式なので、育成が遅れている状態でも、勝てそうな相手を選んで挑むことができます。先に始めたプレイヤーと強制的に組まされてそのまま負け続けるという仕組みにはなっていません。育成の遅れが対人戦の結果に直結しにくい設計と言えます。
ストーリーは分量より、追いつく目安が示されていない点が課題
公式が発表した直近の章追加は、2025年10月の3周年で確認できた48・49章までです。2026年9月時点の正確な最新章数は公式のアナウンスで確認できておらず、50章台後半まで進んでいるとみられますが、断定はできません。
新規プレイヤーがこの分量にどれくらいの時間で追いつけるかを示す、信頼できる情報源も見当たりませんでした。ヘブンバーンズレッドのように「最新章を読むにはここまで読み終えている必要がある」という運営側の明言があるわけでもなく、参考にできる材料は限られています。
ただし、対人要素が非同期であることを踏まえると、ストーリーを読み切れていない状態がそのまま対人戦の不利益に直結する場面は多くありません。フルオート戦闘とあわせて、自分のペースで読み進められる作りです。
課金の実態
ガチャの仕組みと天井
レアリティはN、R、SR、LRの4段階です。ただしガチャで直接排出されるのはSRまでで、LRはSRを進化させて到達する上位ランクにあたります。ガチャを引いてそのままLRを引き当てる仕組みではありません。
SRの排出率は、集計によって数字が割れています。プラチナガチャ・属性ガチャで4.46〜4.79%程度、ピックアップガチャで1.6〜3.5%程度という数値が挙がっており、ガチャの種類によって差があるとみられます。いずれも公式の一次情報は確認できていない点は留意してください。
天井(確定入手の仕組み)は複数用意されています。プラチナガチャは30連目でSRが確定し、星の導きガチャは70連目(35,000ダイヤ相当)でSRが確定します。さらに通算300連を回すと「魔女の招待状」を獲得でき、任意のSRキャラクター1体と交換できます。狙ったキャラクターを確実に迎えたいなら、この300連という回数が実質的な目安になります。正確な円換算を示す一次情報は見当たらなかったため、金額はここでは算出していません。
キャラクターガチャとは別に武具ガチャもあり、メインクエスト13-22のクリアで解放されます。ピックアップガチャにはSRを引いても狙ったキャラクターではない、いわゆる「すり抜け」があります。一方、別枠の「運命ガチャ」は狙ったキャラクターを確定的に強化された確率で獲得できる代わり、天井のカウント対象からは外れる仕様です。
新規プレイヤー向けの施策
新規プレイヤー向けには、初回開始から10日後の3:59までの期間限定で「スタートダッシュミッション」が用意されています。
注意したいのは「スタートダッシュガチャ」です。10連でSRキャラクター1体以上が確定する内容ですが、専用チケットは「1週間限定パック」という課金アイテムでのみ入手できます。無償で配布される特典ではなく、課金が前提になっている点は始める前に押さえておいたほうがいいでしょう。
一方、2026年8月13日から9月14日にかけては、新キャラクター登場記念のキャンペーンとして、パネルミッションやログインボーナスで最大100連分のガチャチケットが配布されました。これは新規限定ではなく全プレイヤー対象の施策です。
月額の課金オプションとしては、1日あたりダイヤ150個とゴールド24時間分を30日間受け取れる「月間ブーストパック」(1,000円)も用意されています。オート戦闘で得られる経験値やゴールドにボーナスが付く内容です。
評価が高い音楽とビジュアル
この作品の評判を支えているのは、戦闘の駆け引きよりも音楽とビジュアルです。キャラクターごとに専用楽曲「ラメント」が用意されていて、それぞれの背景を歌で表しています。参加しているアーティストには、霜月はるか、DAOKO、茅原実里、平原綾香、山本彩、斉藤朱夏、大橋彩香、wakana、+α/あるふぁきゅん。など実力派が名を連ねています。
2025年10月25日には、東京ガーデンシアターで初のリアルライブ「メメントモリ 1st Live ~The Singing of Laments~」を開催しました。総勢16人のアーティストがオーケストラとともに「ラメント」を歌唱する大規模なイベントで、スマホゲームの公式イベントとしては珍しい規模の投資です。
ビジュアル面は水彩画風のグラフィックが特徴とされています。公式がイヤホンの使用を推奨しているのも、この楽曲体験を前提にした作りだからです。音を切って遊ぶと、この作品の魅力の相当な部分が抜け落ちてしまいます。
続けると何をするのか
メインストーリーを追いかける以外に、階層を登っていく「無窮の塔」があります。1日3回まで無料で挑戦でき、4:00にリセットされます。階層が上がるほど敵が強くなる、高難度タワー型のコンテンツです。
メインクエスト9-16をクリアすると、属性を統一したパーティ専用の派生コンテンツ「属性の塔」も解放されます。
新キャラクターの追加は月2回前後というハイペースで続いています。2026年7月28日にはにじさんじとのコラボで、戌亥とこ氏が歌唱を担当する新キャラクター「シロ」が実装され、8月13日、8月31日、9月15日にも新キャラクターが追加されました。4年目に入った今も、コンテンツの供給ペースは落ちていません。
運営は今どういう状態か
運営元バンク・オブ・イノベーションの決算資料によると、2025年9月期通期の売上高は123億6,600万円、営業利益は21億5,400万円で黒字です。四半期ごとに見ると前年比プラスとマイナスが混在しており、緩やかな減収基調はありますが、サービスの大幅な縮小や極端なセールスランキングの落ち込みを示す動きは見当たりません。新キャラクターの供給ペースもあわせて見ると、運営が大きく傾いている様子はないというのが実態に近い評価です。
配信開始からもうすぐ4周年(2026年10月18日)を迎えますが、この記事の執筆時点(2026年9月20日)では具体的な周年施策の公式予告はまだ確認できていません。
始める時期として今はどうか
直近では2026年8月13日から9月14日にかけて、新キャラクター登場記念キャンペーンとして最大100連分のガチャチケットが配布されましたが、記事執筆時点(2026年9月20日)ですでに終了しています。この配布も新規プレイヤー限定の特典ではなく、全プレイヤーが対象でした。新規向けの専用施策は、前述のスタートダッシュミッションと、課金が前提のスタートダッシュガチャがある程度にとどまり、記事執筆時点で新規者向けの大型配布が動いているわけではありません。
もうすぐ4周年を迎えるタイミングではありますが、施策の内容はまだ見えていません。今の時点で言えるのは、新キャラクターの供給と運営の継続性が保たれているという点です。音楽とビジュアルを楽しめるかどうかが判断の軸になる作品なので、周年の配布量を待つよりも、自分の環境(端末の空き容量、音を出せる場面が多いか)で判断したほうが合理的です。
向いている人、向いていない人
向いているのは次のような人です。
- ボーカル付きの楽曲やライブ規模の演出を楽しみたい人
- 放置で無理なく遊びたい人、フルオート戦闘に抵抗がない人
- 対人戦の実力差を気にせず、自分のペースで進めたい人
- 水彩画風のビジュアルが好みに合う人
逆に、次のような場合は別のゲームを探したほうが満足度が高くなります。
- 端末の空き容量に余裕がない人。放置RPGとしては例外的に重く、詳しくは軽いスマホゲームの選び方にまとめています
- 通勤中など音を出せない環境で遊ぶことが多い人。楽曲を前提にした作りのため、音を切ると魅力の多くが抜け落ちます
- 操作して勝ちたい人。戦闘はフルオートで、介入する場面がありません
まとめ
- 対人要素「バトルリーグ」は非同期形式で、提示された相手から選んで挑む仕組みのため、育成の遅れがそのまま不利益になりにくい
- ストーリーの最新章数は公式で確認できておらず(50章台後半とみられる)、追いつく所要時間を示す情報源もない
- ガチャのSR排出率は公式では未確認で、集計値は4.46%程度。天井は70連か通算300連が確定入手の目安
- スタートダッシュガチャは無償特典ではなく、課金アイテムの購入が前提
- 新キャラクターは月2回前後のペースで追加が続いており、運営は緩やかな減収基調ながら黒字を保っている
- この作品の壁は対人戦や操作の巧拙ではなく、ラメントと呼ばれる楽曲や水彩画風のビジュアル、それに伴う容量への向き不向き
ゲームの基本情報とダウンロードはメメントモリの紹介ページにまとめています。