通信なしで遊べるスマホゲームは実は少ない|オフライン対応の実態

電車の中で携帯ゲーム機型のデバイスを操作する人の手元と、圏外を示す斜線入りWi-Fiアイコン、機内モードのアイコンを描いたイメージイラスト

多くのスマホゲームは通信が前提で、電波の無い場所では遊べません。課金処理やサーバー管理の仕組みから理由を整理し、公式にオフライン対応を明記しているキャンディークラッシュとタウンシップという数少ない例外を紹介します。

地下鉄の中でゲームを開いたら、読み込み中のまま先に進まなかった。飛行機の機内モードで暇つぶしをしようとしたら、そもそも起動画面から動かなかった。こうした経験がある方は多いと思います。

スマホゲームは「アプリさえ入れておけばいつでも遊べる」ように見えますが、実際には常時の通信を前提に作られている作品がほとんどです。なぜそうなっているのかを整理したうえで、通信なしでも遊べると公式に明記されている数少ない例をまとめました。

ほとんどのスマホゲームは通信が前提になっている

当サイトで紹介しているようなガチャ・ライブサービス型のスマホゲームの多くは、電波の届かない場所では起動しないか、起動できても進められません。これは開発側の手抜きではなく、いくつかの理由が重なった結果です。

アプリ内課金がある時点で通信は避けられない

課金要素があるゲームは、この時点で通信が前提になります。

App Store・Google Playのアプリ内課金は、購入そのものがAppleやGoogleの決済サーバーとのやり取りで成立する仕組みです。Appleの公式ドキュメント「Choosing a receipt validation technique」では、購入の証明となるレシートの検証方法として、端末上で完結させる方法とバックエンドサーバーを経由する方法の2通りが用意されていますが、どちらを選んでも、購入自体はAppleのサーバーと通信して初めて成立します。Google Play Billingも同様で、Android Developersの解説によると、購入が成立した後、一定期間内にアプリからGoogleへ「確認(acknowledge)」の通信を送る必要があり、これはネットワーク接続下でしか行えません。

課金の仕組みを安全に成立させるためだけでも、通信はあらかじめ前提として組み込まれているということです。

サーバー側がゲームの進行そのものを支えている

課金以外の部分でも、サーバーが担っている範囲は見た目以上に広いという理解が、ゲーム開発の現場にはあります。

進行状況や所持品、乱数、認証、不正対策まで、オンラインゲームはサーバーが支えている部分が広く、サービス終了後にオフライン版として残そうとする作業は、新機能を追加するというより、ゲームの土台そのものを置き換える作業に近いものです。そのぶん工数も膨らみやすくなります。

ガチャの排出結果をクライアント側ではなくサーバー側で決めて返す設計が使われやすいのも、確率のロジックを端末側に持たせると解析や改ざんの標的になりやすいためだ、という理解が業界にはあります。ここは特定のゲームの内部実装を検証した話ではなく、一般的な設計の考え方として読んでください。

期間限定イベントやランキングは、そもそもオフラインで成立しない

期間限定イベント、ランキング、ギルド、対人戦、フレンド機能といった要素は、自分の端末だけでは完結せず、サーバー上の共有データを介して他のプレイヤーとやり取りします。この種の要素を持つ以上、通信が前提になるのは仕組みとして当然のことです。

容量が軽いこととオフライン対応は別の話

「アプリの容量が軽ければオフラインでも遊べるはず」と考えてしまいがちですが、これは別の話です。

当サイトで扱っているグランブルーファンタジーは、アプリ本体が約15MBしかなく、売上上位100本の中で最も容量が小さい作品です。ただしこれは、もともとブラウザで動くゲームとして始まり、アプリが後から追加された経緯によるもので、ゲームの中身のほとんどは端末側に置かれていません。遊ぶたびに通信でデータを読み込む作りになっており、オフラインでは遊べません。容量の軽さと、通信の要不要はまったく別の軸で見る必要があります。

公式にオフライン対応と明記されている数少ない例

そのなかで、公式に「オフラインでも遊べる」と明記している作品も存在します。

キャンディークラッシュ

キャンディークラッシュの日本版App Store説明文には、次のように書かれています。

「オフラインプレイも可能!デバイス間でゲームデータをかんたん同期。インターネットやWi-Fiに接続するとゲームの全機能をお楽しみいただけます。」

ステージを解くだけなら通信は要りませんが、端末をまたいだデータの同期や、ゲームの全機能を使うにはオンラインへの接続が必要になる、という書き方です。

タウンシップ

タウンシップを手がけるPlayrixの公式ヘルプセンターにも、オフラインプレイについて案内しているページがあります。街づくりや建設、生産、収穫といった基本の部分はオフラインで進められる一方、他のプレイヤーへの応援や協力機能、ストアでの購入といった要素はオンラインへの接続が必要とされています。このページの本文を一字一句まで確認できたわけではないため、正確な条件は導入前に公式ヘルプセンターで確認することをおすすめします。

通信なしで遊びたいなら、ダウンロード前にストアの説明文を見る

ここまで見てきたように、多くのゲームが通信なしで遊べないのは手抜きではなく、課金や不正対策、リアルタイム性といった設計上の理由があってのことです。サービスが終わった後にオフライン版を残せないゲームが多いのも、同じ理由の延長線上にあります。

通信の届かない環境で遊びたい場合、確実なのはダウンロードする前にストアの説明文を確認することです。App StoreやGoogle Playの説明文に「オフライン」という言葉が明記されているかどうかを見れば、遊べるかどうかの見当がつきます。逆に記載が無いなら、常時接続が前提の作品だと考えて選んだほうが、出先で困らずに済みます。

ゲームバイブル編集部

無料で遊べるスマホゲームを実際に触って紹介しています。 運営者情報

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